楽天カードには上位カードとして「楽天ゴールドカード」、「楽天プレミアムカード」があります。
楽天カードは年会費無料でお得、というイメージが強く、
年会費を払って上位カードを持つ、という選択肢を考える人はあまり多くないかもしれません。
「楽天プレミアムカード」は年会費11,000円(税込み)のため、なおさらです。
でも実は、楽天プレミアムカードを持った方がお得なケースがあります。
楽天市場のセールで買い物をしていると本当にどんどん楽天ポイントが貯まっていき、
特に意識も努力もせずにダイヤモンド会員になれてキープもできます。
もしかしたら、現在の使い方なら上位カードの年会費をペイして、
さらに特典も豪華になる分変えた方がお得になるかもしれません。
そこで、この記事では、いくつか仮定を置きながら、
楽天プレミアムカードを申し込んだ方がお得なパターンについて検討してみましたので、ご覧ください。
楽天プレミアムカード切替えはお得か?損益分岐点を検討する3つの材料
検討の材料として、
楽天プレミアムカードの追加還元
SPU
楽天証券のクレカ積立
について見ていきます。
楽天プレミアムカードの追加還元
楽天プレミアムカードは楽天市場利用時の還元がUPするのが特徴なので、
楽天市場のユーザーであることが楽天プレミアムカード検討の大前提になります。
項目 | 楽天プレミアムカード | 楽天カード |
年会費(税込み) | 11,000円 | 無料 |
利用可能額 | 300万円 | 100万円 |
還元率 | 1.0% | 1.0% |
楽天市場でのポイント還元率 | 5.0%(楽天市場1%+楽天カード2%+楽天プレミアム2%) | 3.0%(楽天市場1%+楽天カード2%) |
選べる3つのコース(楽天市場コース選択) | +1.0% | ー |
誕生月の楽天市場利用特典 | +1.0% | ー |
ETCカード | 無料 | 550円 (※ダイヤモンド、プラチナ会員は無料) |
国内・海外旅行保険 | 自動付帯(海外保険の一部利用付帯) | 利用付帯 |
プライオリティ・パス(本会員のみ) | 〇 | ー |
空港ラウンジ | 〇 | ー |
還元率は通常1%ですが、1%還元の対象外となる支払先が複数ありますので確認しておきましょう。
主な対象外は、公共料金や税金の支払い、楽天キャッシュ以外の電子マネーチャージなどです。
「選べる3つのコース」では、楽天市場以外にも好きなカテゴリを選んで還元率を+1%上乗せすることができます。
楽天市場コース
毎週火曜・木曜の「楽天プレミアムカードデー」に楽天市場で買い物すると+1%
トラベルコース
楽天トラベルでオンライン決済すると+1%
エンタメコース
Rakuten TVまたは楽天ブックスを利用すると+1%
SPUでさらに還元率UP
SPUは「Super Point Upプログラム」のことです。
楽天のサービスを利用すればすると還元率があがり、最大で16倍まで高めることができます。
少し脱線しますが、買い物マラソンやスーパーセール時の還元で+10倍になったり、
10%、20%ポイントバックの商品などもあり、楽天ポイントに関しては、言い過ぎではなくザクザク貯まります。
SPUに戻って、楽天プレミアムカードは+2.0%の追加還元となっていますが、
その他のSPUでは、楽天プレミアムカードでも、楽天カードでも追加される還元が同じなので差はつきません。
SPU対象サービス、セール時のポイント還元 | 追加の還元倍率 |
楽天会員 | 1倍 |
楽天モバイル契約者 (会員ランクにより変動) | 最大+3倍 |
楽天モバイルキャリア決済 | +0.5倍 |
楽天ひかり | +1倍 |
楽天カード通常分 | +1倍 |
楽天カード(楽天市場利用) | +1倍 |
楽天プレミアムカード | +2倍 |
楽天銀行でカード引き落とし | +0.5倍 |
楽天銀行で給与・賞与・年金受け取り | +0.5倍 |
楽天証券(投信購入) | +0.5倍 |
楽天証券(米国株式購入) | +0.5倍 |
楽天ウォレット(暗号通貨購入) | +0.5倍 |
楽天トラベル | +1倍 |
楽天市場アプリ利用 | +0.5倍 |
楽天ブックス利用 | +0.5倍 |
楽天Kobo利用 | +0.5倍 |
楽天Pasha(レシート投稿) | +0.5倍 |
楽天ファッションアプリ利用 | +0.5倍 |
楽天ビューティー利用 | +0.5倍 |
楽天ワンダフルデー(毎月1日)※エントリー | +3倍 |
ご愛顧感謝デー(毎月18日)※エントリー | +4倍 |
5と0のつく日※エントリー | +5倍 |
楽天イーグルス、ヴィッセル神戸の勝利翌日※エントリー | +2~3倍 |
お買い物マラソン(購入ショップ数に応じ変動)※エントリー | 最大+10倍 |
楽天スーパーセール(購入ショップ数に応じ変動)※エントリー | 最大+10倍 |
楽天プレミアムカードを発行すると、
あまり頑張らなくても、楽天市場の利用で還元率12.0%くらいは簡単に実現できてしまうのでかなりお手軽です。
楽天ポイントの使い道
貯めた楽天ポイントは、1ポイント1円相当の価値で利用でき、身近なお店でも実は貯まる・使えるところが多いです。
提携している店舗の一覧はこちらからご覧ください。
カード支払いにも充当できるなど使い道に無駄がありません。
他にもマイル交換やポイント運用、ポイント投資、楽天ふるさと納税などにも使うことができます。
交換の一例 | 交換比率 |
楽天Edy(通常ポイントのみ) | 1P → 1円 |
ANAマイル(通常ポイントのみ) | 2P → 1マイル(0.5%) |
JALマイル(通常ポイントのみ) | 2P → 1マイル(0.5%) |
楽天ペイ | 1P → 1円 |
キャンペーンなどで付与される期間限定ポイントは、
楽天ペイで請求書払い、リアル店舗の支払いにも使うことができ、さらに用途が柔軟になりました。
楽天証券でのクレカ積立
楽天プレミアムカードは楽天証券でカードと楽天キャッシュを合わせて最大10万円分の投信積み立てが可能です。
他のネット証券のクレカ積立上限金額が5万円の中、10万円までの枠は大きなアドバンテージとなっています。
楽天カード、電子マネー「楽天キャッシュ」によるクレカ積立は、
銘柄によって異なりますが、買い付け額の最大1%を還元してくれます。
上記の通り、低コストのインデックス投信はクレカ積立の還元率が0.2%に改悪されたのですが、
なんと2023年6月から還元率が引き上げられます。改悪で積立が鈍化したのか、珍しいパターンです。
楽天プレミアムカードでは還元率が1.0%に上がるので、上限の50,000円で考えると、
年間6,000Pが還元される仕様になりました。
変更後に、低コストのインデックス投信を積み立てる場合、
楽天カードでは10万円投資しても最大0.7%(楽天カード0.2%、楽天キャッシュ0.5%)でしたが、
楽天プレミアムカードでは最大1.5%(楽天プレミアムカード1.0%、楽天キャッシュ(チャージで0.5%)になり、
最大で月750P(楽天プレミアムカード分500P、楽天キャッシュ分250P)、年間9,000Pの楽天ポイントを獲得できます。
楽天証券の口座開設に関する内容は、下記の記事で解説していますのでご覧ください。
おまけ:ダイヤモンド会員の特典
ダイヤモンド会員のハードルはそこまで高くなく、楽天市場での買い物や、
楽天のアプリなどによるポイ活をやっていれば比較的すぐに到達・維持できます。
楽天プレミアムカードを検討するうえで大きな要素にはなりませんが、
おまけが色々ついてくるので、自然体で到達・維持できるといいと思います。
「楽天ポイントクラブ」や「楽天スーパーポイントスクリーン」のアプリでは、
タップするだけで毎日楽天ポイント(期間限定)がもらえるので、過去半年で30回以上のポイント獲得も難なくクリアできます。
アプリは以下のリンクからも入手できます。
おまけ1:ダイヤモンドランク1年キープする度に特典付与
ダイヤモンド会員になってから1年間ランクをキープすると、
ランクアップした月から12か月経過した月の毎週水曜日が感謝デーになり、「楽天市場利用で+1%」になります。
また、最大10,000円引きクーポンが当たる抽選にも参加できます。
エントリーが必要ですので、該当する月になったら、専用ページからエントリーをしましょう。
おまけ2:毎月18日「ご愛顧感謝デー」で+3%
毎月18日はダイヤモンド会員は楽天市場利用が+3%還元になります。
ただし楽天カードでも同じ特典が得られるため、楽天プレミアムカードとの差はつきません。
おまけ3:楽天トラベル「ご愛顧感謝デー」毎月1、2、3日の予約で+1%
楽天トラベルにもご愛顧感謝デーがあり、毎月1、2、3日にエントリーして予約すると、
ポイントが+1%追加で還元されます。
その他のおまけ
誕生日月に、700P(期間限定)がもらえます。
誕生月に使える期間限定のポイントで、中旬頃に来ます。利用期限までが少し短い気がしますが、
くれるものは頂くのがいいと思います。
またダイヤモンドランクの優待として、楽天のサービスを割引や優待があり、お得に利用できます。
他にもありますが、すぐ使えそうなものとしては、
楽天西友ネットスーパー 700円オフクーポン
楽天24 最大3,500円オフクーポン
楽天ビューティー 1,100円オフクーポン
楽天トラベル 10%オフクーポン
などがあります。
楽天プレミアムカード申込がお得になるパターンを試算
これまで見てきた3つの材料をもとに、
楽天カードよりも楽天プレミアムカードを持った方がお得になるパターンを試算してみました。
楽天市場だけを利用するケース
楽天市場の利用だけで考えた場合、
年間で36万円(月3万円)以上利用するなら、年会費を考慮しても楽天プレミアムカードを持った方が得になります。
試算条件の楽天プレミアムカード還元率は、6.0833%です。
内訳は、楽天市場1%、楽天プレミアムカード4%、楽天市場コース1%、誕生月(1%÷12か月=0.0833%)。
誕生月もその他の月と同じ金額を利用すると仮定し、+1%を12か月に均して計算しています。
楽天カードの還元率は3%です。
楽天市場の利用金額(円) | 楽天プレミアムカード獲得ポイント (年会費考慮後) | 楽天カード獲得ポイント |
360,000 | 10.900P | 10,800P |
楽天市場+楽天証券クレカ積立(カードのみ)のケース
続いて、楽天市場と楽天証券のクレカ積立(カードの上限月5万円=年間60万円)の利用で考えた場合、
楽天市場で年間26万円(月2万円)以上利用するなら、年会費を考慮しても楽天プレミアムカードを持った方が得になります。
試算条件の楽天プレミアムカード還元率は、楽天市場が6.0833%、楽天証券が1.0%です。
楽天カードの還元率は、楽天市場が3.0%、楽天証券が0.5%です
楽天市場の利用金額(円) | 楽天プレミアムカード獲得ポイント (年会費考慮後) | 楽天カード獲得ポイント |
260,000 | 10,817P | 10,800P |
楽天市場+楽天証券クレカ積立(カード+楽天キャッシュ)のケース
楽天市場と楽天証券のクレカ積立(カード上限月5万円=年間60万円)+楽天キャッシュ(上限月5万円=年間60万円)の利用で考えた場合、
楽天市場を年間で17万円(月14,166円)以上利用するなら、年会費を考慮しても楽天プレミアムカードを持った方が得になります。
試算条件の楽天プレミアムカード還元率は、楽天市場が6.0833%、楽天証券が1.5%です。
楽天カードの還元率は、楽天市場が3.0%、楽天証券が1.0%です
楽天市場の利用金額(円) | 楽天プレミアムカード獲得ポイント (年会費考慮後) | 楽天カード獲得ポイント |
170,000 | 17,342P | 17,100P |
SPUを追加するケース
SPUは、楽天プレミアムカードでも、楽天カードでも追加の還元が同じなので差がつきません。
いくらSPUを追加しても、楽天市場の利用金額で見た損益分岐点は17万円から変わりません。
楽天プレミアムカード切替はお得なのか、検討内容まとめ
楽天プレミアムカードを持った方がお得な損益分岐点について検討してご紹介しました。
楽天市場と楽天証券でのカード利用によって、いくつかの目安金額があります。
損益分岐まとめ
- 楽天市場だけなら、年間36万円(毎月3万円)以上利用すると楽天プレミアムカードが得
- 楽天証券でクレカ積立(月5万円)をするなら、楽天市場で年間24万円(毎月2万円)以上利用すると楽天プレミアムカードが得
- 楽天証券でクレカ+楽天キャッシュの積立(月10万円)するなら、楽天市場で年間17万円(毎月14,166円)以上利用すると楽天プレミアムカードが得
実は楽天プレミアムカードを持っても今と同じか、場合によってはお得になる使い方、していませんか?
もししているなら、申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
買い物に、旅行に、節約にと、発行した後も活躍間違いなしです。
お得な申し込み方法と、年会費超えのメリットについては以下の記事で紹介しています。
この記事がお役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。