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羽田空港ANAラウンジ本館北に訪問しましたので、中の様子や利用条件などについて解説します。
ANAラウンジは使ってみたいものの、
- 「場所が分からない」
- 「どうやって入るのか気になる」
- 「自分は入れるのか」
- 「どんなサービスがあるのか」
という疑問や悩みを持っているのは本サイトだけではないと思います。
この記事では、初めてANAラウンジ本館北を使う方でも迷わず利用できるように、場所・入室条件・混雑時間・設備内容などについて、実体験ベースで徹底解説します。
ANAラウンジは思っていたより静かで、人はそれなりにいますが快適な空間です。カードラウンジとは少し違った雰囲気を感じましたので、ANAラウンジ本館北の情報は記事をご覧ください。
羽田空港ANAラウンジ本館北はどこ?第2ターミナル内の場所と行き方
羽田空港第2ターミナルに到着したら、まず「ANA国内線 出発」の案内表示に従って移動します。
電車(東京モノレールまたは京急線)で到着した場合は、改札を出てエスカレーターで出発ロビー階へ上がります。
ANAラウンジは第2ターミナルの手荷物検査通過後の制限エリア内にあります。が、あまり目立たないため事前に場所を確認しておく必要があります。
ANAラウンジ本館北は、手荷物検査を行う保安検査場の「B」ゲートを通過して、少し左に行った場所、ANA FESTAと搭乗口60番の向かいに入口があります。

保安検査場は「B」ゲートが一番ANAラウンジ本館北に近いですが、A、C、Dでも通過後はつながっているので大丈夫です。また、混雑する時間帯は保安検査場の通過に時間がかかるので、ラウンジ利用を予定している場合は早めに空港に着くようにした方がいいです。

Bゲートを通過して、右手にANA FESTA、60番搭乗口があるので目印にします。

通路の案内版にはANAラウンジの場所案内がなくあまり目立たないので、見落としがちですがANA FESTAの通路を挟んで向かいにANAラウンジ本館北の入り口があります。

ANAラウンジ本館北はANA専用のラウンジのため、カードラウンジとは違ってANAのロゴと青基調のデザインが施されています。
自動ドアは大きいですが、オシャレな白い簾・・・(メタルメッシュのパーテーション、と言うらしい)があり外から見えづらくなっています。
ドアをくぐるとエスカレーターがあるので、3階へ上がります。

長いエスカレーターで上がっていきます。

エスカレーターの先にエントランスがありますので、入室手続きをします。

羽田空港ANAラウンジ本館北の営業時間、入室条件、利用料金など
営業時間は5:15~最終便出発までです。保安検査後のエリアにあるので利用は出発時のみ。到着時は利用ができません。また、5:15分より前の早朝便に搭乗する時には開いていないのでご注意下さい。
羽田発の早朝便を利用するのは主にビジネス利用の方が多いため、空いていて落ち着いた空間で搭乗前の準備ができる貴重なラウンジとなっています。
座席は全部で452席あります。ANAラウンジは利用者が多く、朝か夜遅い時間でもない限りガラガラということは稀です。ただ、席数が多いのでよほど混雑していなければ着席できますし、4人など大人数での席探しも席の種類を選ばなければそこまで大変ではないです。
ラウンジの利用料金は通常1名あたり3,000円(税込)、0~2歳までは無料となっています。2026年5月19日以降は2歳未満が無料になります。有料で利用するにはWEBまたは電話での事前予約が必要になるので、公式サイトから情報を確認しておきましょう。
ANAラウンジ本館北の入室条件
ANAラウンジ本館北は国内線利用者向けの専用ラウンジで、プレミアムクラス、ANAの上級会員(ダイヤモンド、プラチナ、ブロンス、ミリオンマイラー、SFC)、スターアライアンスGOLD、ANAプレミアムカード保有者が利用できます。

ラウンジに入る際には受付で以下の提示が必要になります。
【ラウンジ入室に必要なもの】
- 当日の搭乗券・・・アプリの搭乗券でも可
- 入室資格確認用のカード・・・あれば利用料金が無料に
- 身分証明書・・・提示を求められることは少ないがあると安心
ANAラウンジ本館北は同伴者、子供は入れる?
ANA上級会員(ブロンズ以外)は、本人だけでなく同伴者1名まで無料で入室できます。
ANAラウンジには0~2歳までは無料で入室可能となっていて、同伴者人数にカウントされません。(2026年5月19日以降は2歳未満が無料)
ただし、スターアライアンスGOLDは2~4名までの同伴者利用は不可となっています。
国内線で2~4名までの同伴者利用をするには、2,000マイルまたはアップグレードポイント2Pが必要です。(アップグレードポイントは2027年3月末で廃止が決定)
その他、搭乗する便の運賃種別などでも利用できる場合があるので、事前に公式サイトで確認しておくと安心です。
ANAラウンジ本館北に時間制限はある?
明確な時間制限は設けられていませんが、混雑時には長時間の滞在が制限される可能性があります。
保安検査後にしか行けないので、時間配分の目安としては、出発時刻の30〜40分前までにはラウンジに入っておくと少しゆっくりできると思います。
時間に余裕がない場合は無理に本館北を目指さず、近くのラウンジを利用するのもひとつの選択肢です。搭乗時間ギリギリの利用はあまりおすすめしません。
ANAラウンジ本館北と本館南の違いは?
羽田空港には「本館北」と「本館南」の2か所ANAラウンジがあります。

違いは、広さに関しては本館南のほうがやや大きく、席数も多いです。そのため時間帯によっては南の方が空いている場合があります。本館南はビジネス利用客が多く、電話をしている人や打ち合わせをしている人も見られます。
本館北は観光客の利用割合が多い印象があり、ラウンジ内の雰囲気も微妙に異なっていて比較的落ち着いているように感じました。
ANAラウンジ本館北の内部の様子を紹介
ラウンジ内の座席は、ソファ席、カウンター席など複数の種類が用意されています。
ほとんどの席に電源コンセントが設置されており、スマートフォンやノートパソコンの充電に困ることはありません。無料Wi-Fiも使えるのでWeb会議や動画視聴もストレスなく行えます。
452席の座席やサービスカウンター等があり思った以上に広々しているので、エリアに分けて座席などを解説します。

ANAラウンジ本館北の座席タイプ(①のエリア)
受付から入って一番右の奥にある座席エリアです。角のエリアで通路と壁に沿って黒い1人掛けのソファー席、4人がバラバラに座れる席が設けられています。
1人での利用やPCでの作業をしている方が多い印象でした。

ANAラウンジ本館北の座席タイプ(②のエリア)
①のエリアと同じ4人までバラバラに座れる席と、奥の窓側の席が設けられています。窓側の席はグループでの利用が多く埋まっているので、時間があれば近くの座席で待機しておくのがいいと思います。

ANAラウンジ本館北の座席タイプ(③のエリア)
➂のエリアには窓側の席、2人掛けのソファ席、ハイカウンターの座席、壁沿いにミニテーブルアリの座席が設けられています。
2人掛けのソファ席は向かい合わせになるので、相席のような雰囲気になります。こちらも窓際の席に座るには待機して空くのを待つ必要があります。

壁沿いの席にはミニテーブルがありますが、テーブルは固定です。PC作業には不向きでした。

ANAラウンジ本館北の座席タイプ(④のエリア)
➂のエリアと同じ座席配置ですが、窓際の座席が1人用のブース席になっています。

ひとりで静かに過ごしたい方は、壁際のカウンター席がおすすめです。
ビジネス利用の方にとっては、簡易的なワークスペースとして十分に機能します。
④エリアの向かい側の通路沿いにはサービスカウンターがあるので、➅のエリアまで行かなくても飲み物が取りに行けて便利です。

電話スペースとコピー機(⑤のエリア)
①エリア、②エリアの向かいには電話スペースとコピー機が置いてあります。電話をしている人はいませんでしたが、電話しながらメモを取ったりできるスペースになっています。

コピー機も大きめのものが設置されていました。

ANAラウンジ本館北のドリンク・軽食の内容(➅のエリア)
ANAラウンジ本館北では、ソフトドリンクからアルコール類まで幅広い飲み物が無料で提供されています。訪問した日はマスカットジューズを頂きました。

コーヒーマシンは専用の本格タイプが設置されており、カフェラテやカプチーノもワンタッチで抽出できます。
メニューは以下の通りです。
- (ホット/アイス)コーヒー
- (ホット/アイス)カフェラテ
- (ホット)アメリカン
- (ホット)エスプレッソ
- (ホット)カプチーノ
- お湯

サントリーのミネラルウォーターもあります。

アルコールは生ビールのサーバーがあります。アサヒビールはスーパードライです。

キリンビールは一番搾りになります。

その他、焼酎や日本酒、梅酒、ウィスキーなどが飲めるようになっています。

軽食としては、スナック類などが用意されており、小腹を満たすには十分な内容です。朝の時間帯には特に充実している傾向があります。
平日の16:30~19:00におにぎりと稲荷寿司が出るのは「本館南」の方になります。その時間は本館北はガラガラで穴場だと思いますが、軽食の威力は絶大です。
スナックはあられ菓子の「みっくすおつまみ」が個包装で用意されています。

訪問したタイミングでは、ミックスおつまみの他、エリーゼも置いてありました。

シャワールームの有無と喫煙スペース(⑦のエリア)
ANAラウンジ本館北にはシャワールームはありません。ラウンジ内に喫煙スペースがあるので、煙草を吸う人には便利と思います。

においなどはあまり感じませんでしたので、分煙がしっかりできていると感じました。においが気になる人でも十分快適に過ごすことができるでしょう。
手洗いはラウンジの外(⑧のエリア)

男性用、女性用、多目的、それぞれ手洗いはラウンジの外にあります。オムツ替えシートも設置されていますので、小さな子ども連れでも安心です。
ただ、訪問したタイミングでは乳幼児連れの方は見かけませんでした。
通話ブースあり(⑨のエリア)
ラウンジの外の手洗いへ向かう途中に、通話ブースが設置されていました。ラウンジ内にも通話スペースがますが、周囲に気兼ねなく話したい時には個室を利用するといいでしょう。

ANAラウンジ本館北の混雑傾向

ANAラウンジ本館北が最も混雑しやすいのは朝6時〜8時台です。
羽田発の地方路線やビジネス需要の高い便が集中している時間帯のため、出張利用や乗り継ぎ利用の人が一気にラウンジへ流れ込んできます。
特に、月曜日の朝や連休明けの平日は座席の確保が難しくなるほど混み合うケースも少なくありません。静かな環境で過ごしたい場合には、朝5時台に入室するか、混雑時間帯を避けてカードラウンジを使う方法もあります。
第2ターミナルのカードラウンジについては関連記事で解説しています。

昼から夕方にかけての時間帯は朝ほどの混雑はありませんが、団体旅行客や観光客が増える時間帯となり、「空席はあるが、ラウンジ内がやや賑やか」という状況になりやすいです。
夕方以降は再びビジネス客が増え始め、パソコン作業やオンライン会議をしている方も見られるようになります。静かに過ごしたい時は、窓側エリアや奥まった席を選ぶといいでしょう。
混雑を避けるには
ラウンジを快適に使うためには「時間帯」と「席選び」がポイントです。
混雑を避けるのに誰でもできる方法は、搭乗予定時刻の90分前を目安に保安検査を通過し、早めにラウンジに入室することです。早めに入れば待ち時間で希望の席が空いたときに確保しやすくなります。
席は手前の席よりは奥側の席を選んだ方が落ち着いて過ごしやすいと感じました。
また、本館北が混んでいる時は、ANAラウンジ本館南へ移動するのもおすすめです。徒歩数分の距離にあるため、混雑時には切り上げて移動すると結果的に快適な時間を過ごせることがあります。
ANAラウンジ本館北を利用するメリット
ANAラウンジ本館北の最大のメリットは、「限られた人しか入れない静かで特別な空間で出発前の時間を過ごせる」点です。
混雑していて何かと騒がしい空港内で、静かに落ち着いた時間を過ごせるのが空港ラウンジのいいところです。ANAラウンジ本館北は搭乗口からも近く、時間帯を選ぶと比較的空いているので休憩ついでにドリンクや軽食で一息つくことができます。
無料Wi-Fiや電源環境も整っているため、PC作業やメールチェックもストレスなく行えます。
ANAのグラウンドスタッフの方が受付してくれるのはANA専用ラウンジだけなので、カードラウンジとは少し違った特有の「非日常感」を感じることができます。
ANAラウンジ本館北のデメリットと注意点
ANAラウンジ本館北のデメリットや注意点も掲載します。
デメリットとして大きいのは、軽食は提供されないことです。軽食が出るのは本館南なので、本館北はあられ菓子やその時々でのスナック提供がメインです。ビールが飲めれば満足!という人も多いですが、食べる方の満足度は少し低くなります。
また、「混雑時には快適さが大きく低下」する点にも注意が必要です。452席あるとはいえ座席数に限りがあるため、混雑するタイミングによっては席が埋まっていて立ち待ち状態になる場合もないとは言えません。
「せっかくANAラウンジに入ったのに全然寛げなかった」とならないようにするには、朝や夕方の時間帯を避けるか、1か所に長居しないなど工夫する必要があります。
ANAラウンジ本館北利用の向き・不向き
ANAラウンジ本館北は、朝や夕方の便に登場する前の時間を落ち着いて過ごしたいビジネスパーソンの利用に向いています。
出張が多い方や飛行機搭乗頻度が高い上級会員にとって「いつものラウンジ」であり、ビールやアルコールの提供もあるなど、利用できること自体に高い満足度があります。
一方、家族連れなど大人数での利用や軽食目的で利用するのは不向きなことが多いでしょう。複数人で利用するには上級会員資格や追加のマイルが必要になったり、タイミングによっては席の確保が大変になることもあります。
小人数で時間に余裕をもって空港滞在を楽しみたい人向けのラウンジと言えるでしょう。
羽田空港ANAラウンジ本館北の解説まとめ

ANAラウンジ本館北は、限られた人だけが利用できるANA専用の空港ラウンジです。搭乗前の時間をもう一段快適に、特別な時間にしてくれるでしょう。
第2ターミナル制限エリア内、搭乗口からすぐ近くという利便性の高さと落ち着いた雰囲気、アルコールを含むドリンクサービス、フリーWi-Fiや電源環境など、時間を過ごすのに多くのメリットがあります。
一方で、混雑時の座席不足、軽食提供がない、スナック中心のフードメニュー、シャワーブースがないなど、利用目的によってはデメリットと感じるところもあります。ANAラウンジ滞在の快適さを大きく左右するので、混雑時間帯を把握し、早めに行動することでより快適な時間を過ごすことができます。
また、ANAの上級会員資格や旅行計画と組み合わせることで、ラウンジ利用の価値はさらに高まります。ただの待合スペースではなく、「旅の質を高められる空間」として活用するのがANAラウンジ本館北の魅力を最大限に引き出すコツです。
ANAラウンジ本館北を利用する際の疑問点、不安の解消、また、より快適な空港滞在に役立ちましたら幸いです。

