協議会の活動内容 - 東海道貨物支線貨客併用化整備検討協議会

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平成28年度 東海道貨物支線貨客併用化整備検討協議会 現地視察会

1.概要

(1)目的

交通政策審議会答申に記載された、本路線に対する意義や課題を踏まえ、貨物輸送、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区などについて視察する。

(2)月日

平成29年1月20日(金)

(3)視察箇所

新線整備区間、川崎貨物駅、殿町国際戦略拠点キングスカイフロント

平成27年度現地調査会地図

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視察内容

(1)新線整備区間の視察
 検討路線のうち、新線整備区間周辺の状況について、バス車内から視察しました。


(2)川崎貨物駅

バス車内から駅構内全体の視察を行うとともに、コンテナホームに下車して駅長から駅概況等の説明を受けました。

川崎貨物駅は昭和39年3月に国鉄塩浜操車場として開業した貨物専用駅で平成2年3月に現在の駅名に改称されました。駅開業前から川崎臨海部には多くの専用線が敷設されていましたが、開業に合わせて神奈川臨海鉄道※1を介して輸送する方式に変更されました。川崎港に面した臨海工業地帯の後方に位置し、現在も次の機能を有しています。

 ① コンテナ取扱い

川崎臨海部で生産される石油製品を始めとする各種化学薬品等や川崎港を中心とする輸出入貨物等をコンテナで輸送しています。また、羽田トンネルを介して隣接する東京貨物ターミナル駅の補完基地としての機能を有しています。
コンテナの積み降ろしでは、E&S(着発荷役線)方式※2を採用しています。


 ② 神奈川臨海鉄道との接続

接続する神奈川臨海鉄道発着の貨車を中継する機能を持っており、川崎貨物駅はJR貨物と神奈川臨海鉄道の共同使用駅です。神奈川臨海鉄道からは石油製品の出荷(浮島町駅)があるほか、川崎市の生活廃棄物コンテナの到着(末広町駅)などがあります。


 ③ 貨物列車待避機能

東海道貨物線を運転する貨物列車(東京貨物ターミナル駅始終着列車)の時刻調整をする機能を有しています。


 ④ 貨車検査職場(川崎車両所)への貨車の入出場

駅には、川崎車両所及び川崎貨車区があり、全国各地から検査・修繕を必要とする貨車が集結します。


※1 神奈川臨海鉄道

神奈川臨海鉄道は京浜臨海部の産業振興を目的に国鉄、神奈川県、横浜市、沿線企業の出資による昭和38年に設立された第3セクターの鉄道です。川崎貨物駅に接続している神奈川臨海鉄道の路線は、水江線2.6㎞、千鳥線4.2㎞、浮島線3.9㎞の3線です。この3線は地域との密接な関係の上に成り立っており、鉄道輸送の特性である大量安定輸送の面から地域経済の発展に大きく貢献しています。


※2 E&S(着発荷役線)方式

Effective & Speedy Container Handling Systemの略称で、貨物列車がコンテナの積み卸し作業を行う際に、その列車編成のまま荷役線を兼ねた着発線に到着入線し、コンテナの積み卸し作業にかかり、荷役が終われば即発車する方式のため、到着時分の短縮とコンテナの回転率及び運用効率の向上等の観点からも効率的な輸送方式です。

川崎貨物駅

  写真-川崎貨物駅(品川方向を望む)

(3)殿町国際戦略拠点キングスカイフロント

川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)内の会議室にて、川崎市の担当者から川崎臨海部の概要説明を受けた後、隣接する(公財)実験動物中央研究所内の視察を行いました。

 ① 川崎臨海部の概要について【川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)】

川崎臨海部の面積は、川崎区の約7割、川崎市全体の約2割を占めます。
産業構造の変化等により、遊休地が顕在化していましたが、その後、再生医療を始めとする、高付加価値のライフサイエンス事業への展開が進んでいます。
川崎市では、持続的な経済成長に向けた取組の一環として、殿町3丁目地区を「キングスカイフロント」と命名し、土地利用誘導を進め、その結果、実験動物中央研究所や国立医薬品食品衛生研究所等の進出が決定するなど、拠点形成が進んでいます。

また、対岸の羽田空港跡地と殿町地区を結ぶ、羽田連絡道路の整備事業が、2020年度の完成を目指して進められています。

殿町区域は、みなとみらい区域などと合わせて、「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」の区域として、指定されています。

総合特区は、「我が国の経済成長のエンジンとなる産業・機能の集積拠点形成について、先駆的取組を行う実現可能性が高い区域」として、国が指定するものです。

 ② (公財)実験動物中央研究所

高品質で均質かつ再現性のあるヒト化実験動物の開発、および、実験動物を用いたヒトの病気の研究と解明を通じて、医療の発展と人々の健康・福祉の向上に貢献することを、目指しています。

遺伝子改変下免疫不全マウス(NOGマウス)をはじめ、精神・神経疾患などでは、ヒトに近い霊長類のモデル動物が、医学研究に重要な役割を果たしています。実験動物中央研究所では、小型霊長類のコモンマーモセットの遺伝子改変技術開発を行っており、これまでに世界初の遺伝子改変マーモセット、標的遺伝子ノックアウトマーモセットの開発に成功しました。

川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)【写真左】
実験動物中央研究所【写真右】

写真- 川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)【写真左】
実験動物中央研究所【写真右】       

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